2022サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会 今からでも間に合う!日本代表の10のこと〜前編その1からその5まで〜

サッカーW杯

今年は4年に一度のスポーツの祭典「サッカーワールドカップ カタール大会」が開催されます!W杯直前になると毎回「日本列島総解説者」「日本中総監督」「オレ・ワタシジャパン」と言われるくらいあちらこちらで「あの時のこの選手起用はサー」とか「俺ならここでカード切るな」などサッカー談義が聞かれるようになります。

あなたはその話についていけますか?サッカーには興味ないし関係ないね、とそっぽを向いてW杯の期間が終わるのをじっと待ちますか?それではあまりにも寂しいです!その波に乗り遅れないように、付け焼き刃の知識でもこれだけ押さえていれば「お、知ってるね」と思われること請け合いの情報を仕入れておきましょう!

何せ、僕は1994年アメリカ大会からW杯をアジア予選から本大会まで全試合を観た経験から、W杯や日本代表の情報の押さえどころが分かっています。ですので初心者のあなたも、11月の大きなムーブメントに乗っかりたいあなたも、ちょっと知ったかぶって周りにチヤホヤされたいあなたも、この記事さえ読めばサッカー日本代表ツウです!

今からでもまだ間に合います!W杯カタール大会を100倍楽しむために、今回はサッカー日本代表のW杯にまつわる10の豆知識をご紹介します!

ちなみに前回までは毎回6月〜7月にかけて開催されていましたが、開催国のカタールは中東に位置しこの期間は暑さが厳しく選手たちに負担が大きいことが理由で、比較的温暖な冬の時期である11月〜12月に開催されることが決まっています。

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1. アジア(地区)予選を勝ち抜かないと本大会に出場できない!そして実はアジア予選がとてもエキサイティング!

ワールドカップはその名の通り、国の威厳を賭けた、その国の代表同士が争う国際大会です。それ故まずは各地域で地区予選が行われます。地区予選は以下の通りです。

  • アジア(出場枠4.5+1)
  • ヨーロッパ(出場枠13)
  • 南米(出場枠4.5)
  • 北中米カリブ海(出場枠3.5)
  • アフリカ(出場枠5)
  • オセアニア(出場枠0.5)

アジア地区からは4.5チーム(+開催国のカタール)の出場枠があります。アジア地区では一次予選、二次予選、最終予選と勝ち上がっていかなければなりません。アジアも競合がひしめいています。このアジア予選がとてもエキサイティングで一筋縄ではいかないのです!日本の宿敵(永遠のライバル)「韓国」や因縁の相手「オーストラリア」、どこも強豪の中東の国々。。。毎回ハラハラドキドキしながら観ています。

この度のアジア地区予選は、今までで一番困難を極めたのではないでしょうか。

なお、今回は激戦の末、日本の他にイラン、韓国、サウジアラビア、オーストラリアと開催国のカタールを加えた6カ国がアジア地区から出場します。

「オーストラリア」はオセアニアじゃないの??と思われたあなた!正解です!なぜここではアジア地区としてまとめているかというと、オーストラリアは2006年からアジアサッカー連盟に加入したからです。なぜでしょうか?オーストラリアの属するオセアニア地区は、地区予選後に他地区との大陸間プレーオフを行うことで本大会への出場権を獲得でしていましたが、この大陸間プレーオフに回ってくるのは各地区で敗戦しこのプレーオフに賭けている強豪国が多く、オーストラリアサッカー連盟が加入を求めていました。

2. 過去のワールドカップ日本代表

サッカー日本代表はこのチーム抜きには語れない!このチームがあったから今の代表がある!ということで各大会の日本代表チームと監督の一覧です。これだけ覚えておけば良い!という内容です。

ちなみにサッカー日本代表の愛称は「SAMURAI BLUE(サムライ・ブルー)」です。チームカラーは青(ホームゲームのユニホームの色)、サブカラーが白(アウェーのユニホームの色)です。

1998年 フランス大会 – 岡田ジャパン

JFA公式HPより

監督:岡田武史

主力メンバー:GK川口能活 DF秋田豊・井原正巳 MF名波浩・中田英寿 FW中山雅史・城彰二(全員国内クラブ所属)

なお、大会前の合宿に25名を連れ、本選登録時に22名を選ぶシステムを採り、開幕8日前に三浦和良(キングカズ)と北澤豪、市川大祐の3名が登録メンバーから外れた事件(あえて事件と呼ばせてもらいます)はあまりにも有名。今までの日本サッカーの立役者である二人、特にカズを外したことを発表したこの時、どれほど岡ちゃんを恨んだか、あの時の怒りは忘れられないです。(僕は昔っからカズのファン)

2002年 日本・韓国共同開催 – トルシエ・ジャパン

JFA公式HPより

監督:フィリップ・トルシエ(仏)

主力メンバー:GK楢崎正剛・川口能活 DF宮本恒靖・中田浩二 MF小野伸二・稲本潤一・中田英寿 FW柳沢敦・鈴木隆行(海外組4名)                              

シドニー五輪世代(中田英寿・松田直樹・宮本恒靖など)を中心に「黄金世代」(小野伸二・稲本潤一・中田浩二など)を融合し若手が多く起用されました。また、海外組は川口(ポーツマス)、稲本(アーセナル)、中田(パルマ)、小野(フェイエノールト)の4名でした。日本の選手の所属クラブが海外のビッグネームで誇らしい気持ちだったことを覚えています。

2006年 ドイツ大会 – ジーコ・ジャパン

JFA公式HPより

監督:ジーコ(ブラジル)

主力メンバー:GK川口能活 DF宮本恒靖・中澤佑二・駒野友一・中田浩二 MF三都主アレサンドロ・中田英寿・中村俊輔・福西崇史・小笠原満男・稲本潤一 FW高原直泰・柳沢敦・玉田圭司・大黒将志(海外組6名)

世界のスーパースターであるジーコを監督に据え、円熟味を増した厚い選手層で史上最強の呼び声も高いチームでした。2大会、3大会連続出場など経験値を積み、海外のクラブで活躍する選手も多く否が応でも期待してしまいましたね。なお、海外組は中田浩二(バーゼル)、中田英寿(ボルトン)、高原(ハンブルガーSV)、中村(セルティック)、大黒(グルノーブル)、稲本(ウェストブロムウィッチ)の6名でした。

2010年 南アフリカ大会 – オシム・ジャパンからの岡田ジャパン

JFA公式HPより

監督:岡田武史(2008年までイビチャ・オシム、急病で退任)

主力メンバー:GK川島永嗣・楢崎正剛・川口能活 DF長友佑都・内田篤人・田中マルクス闘莉王・駒野友一・今野康幸 MF中村俊輔・中村憲剛・遠藤保仁・松井大輔・長谷部誠・本田圭佑 FW玉田圭司・大久保嘉人・森本貴幸(海外組4名)

2004年アテネ五輪世代と2008年北京五輪世代が中心でした。上の世代の黄金世代と比較すると国際大会の戦績が見劣りするので「谷間の世代」などと冷評されていました。海外組が4名しかおらず、まだまだ日本のレベルは発展途上でしたね。海外組は松井(グルノーブル)、長谷部(ヴォルフスブルグ)、森本(カターニャ)、本田(CSKAモスクワ)の4名でした。個人的には松井の海外選手並みの柔らかいボールタッチが好きでした。

2014年 ブラジル大会 – ザック・ジャパン

JFA公式HPより

監督:アルベルト・ザッケローニ(伊)

主力メンバー:GK川島永嗣 DF内田篤人・長友佑都・吉田麻也・酒井宏樹・酒井高徳 MF遠藤保仁・長谷部誠・山口蛍 清武弘嗣 FW本田圭佑・岡崎慎司・香川真司・大久保嘉人・大迫勇也(海外組12名)

ザッケローニ体制でアジアカップ2011を制覇し、ワールドカップアジア予選も勝ち抜いてきたメンバーが順当に選出されました。海外組が12名も選出され、ミランやインテルなどヨーロッパの名門クラブに所属する選手も増え、日本代表の実力が確実に上がっているのを感じました。海外組はたくさんいまして、川島(スタンダール)、内田(シャルケ)、酒井高徳(シュツットガルト)、本田(ACミラン)、長友(インテル)、長谷部・清武(ニュルンベルク)、岡崎(マインツ)、香川(マンチェスターU)、大迫(TSV1860ミュンヘン)、酒井宏樹(ハノーファー)、吉田(サウサンプトン)の12名。この辺りから内田や長谷部などイケメンも増え、日本代表が大衆化してきたように思います。あくまでも個人的な感想です。

2018年 ロシア大会 – アギーレ・ジャパンからのハリル・ジャパンからの西野ジャパン

JFA公式HPより

監督:西野朗(←ヴァヒド・ハリルホジッチ:本大会出場決めるも選手との信頼関係に難ありで解任←ハビエル・アギーレ:過去の八百長疑惑で半年で契約解除)

主力メンバー:GK川島永嗣 DF長友佑都・吉田麻也・酒井宏樹・酒井高徳 MF本田圭佑・原口元気・柴崎岳・香川真司・長谷部誠・山口蛍・乾貴士・宇佐美貴史・乾貴士 FW岡崎慎司・大迫勇也・武藤嘉紀(海外組15名)

2度の監督交代を経て、岡田ジャパン以来の日本人監督となった西野監督による人選は、サプライズはなく代表としての実績と経験のある選手が選ばれました。海外組も15名と実力を買われて海外のクラブで活躍する選手が増えて、日本列島のベスト16超えを期待する声は高まるばかりでした。

15名の海外組、行きます!川島(FCメス)、本田(CFパチューカ)、長友(ガラタサライ)、柴崎(ヘタフェCF)、原口(ハノーファー96)、岡崎(レスター)、香川(ドルトムント)、宇佐美(デュッセルドルフ)、武藤(マインツ)、乾(レアル・ベティス)大迫(ブレーメン)、長谷部(フランクフルト)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、吉田(サウサンプトン)

3. ドーハの悲劇

日本のサッカーワールドカップの歴史を語るには、この悲劇を抜きには語れません!みなさんご存知とは思いますが、この「ドーハの悲劇」をリマインドすることにより今回のカタールW杯の日本代表への熱い思いが深まるはずです!

実際にテレビ中継で、リアルであと数分で初めてのW杯出場が決まるところを視聴していた身としては、選手同様しばらくショックで動くことができなかった事を今でもはっきりと覚えています。

サッカーのことを全く知らない人、興味のない人もこの「ドーハの悲劇」という言葉くらいは聞いたことがあると思います。そのくらいこの話は日本サッカー界最大の悲劇だったのです。1993年10月28日、カタールの首都ドーハのアル・アリ競技場で行われた1994年アメリカW杯のアジア最終予選最終節、イラク代表との一戦のこと。試合前の時点で日本はグループリーグ1位で初めてのワールドカップ出場に王手をかけている状態でした。試合開始5分キングカズがヘディングで先制ゴールを決めその後追いつかれながらも後半24分にゴン中山が勝ち越し点を決め、このまま勝てば初めてのW杯出場が決まるはずでした。

そして悲劇が起こります。後半ロスタイム、イラク代表のショートコーナーからのクロスにオムラム・サルマン選手が頭で合わせそのままボールが日本ゴールの左隅に吸い込まれGK松永選手は「一歩も動けなーい」(漫画「キャプテン翼」でよく使うやつ)状態で、試合終了間際でまさかの同点ゴールを決め込まれてしまいました。直後に試合終了のホイッスル。最終戦を2 – 2で引き分けとなった日本代表は得失点差でグループ3位に転落。同組はサウジアラビアと韓国が本戦への出場権を手にし、日本は初めての出場を逃すこととなったのです。これが「ドーハの悲劇」。

この時MFとしてスタメンで試合に出ていたのが現代表監督の森保一です。ドーハの悲劇を選手として体験しているからこそ、勝ちにこだわり7大会連続7度目のW杯出場を決めました。2022年のW杯は奇しくもドーハのあるカタールです。因縁を感じますが、監督や選手の皆さんにはベストを尽くしてほしいですね!当時の監督とスタメン↓

監督:ハンス・オフト(オランダ)

スタメン:GK松永成立 DF菊池巧 井原正巳 柱谷哲二 勝矢寿延 MF森保一 ラモス瑠偉 吉田光範 FW長谷川健太 中山雅史 三浦和良

4. ジョホールバルの歓喜

「ドーハの悲劇」から4年後のアジア最終予選、ついにこの瞬間がやってきました!1997年11月16日マレーシアのジョホールバルで1998年W杯フランス大会のアジア最終予選のアジア三番目の枠をイラン代表と競った一戦で、苦しみながらも勝利を収め、日本がW杯初出場を決めた歴史的な試合のことです。僕もテレビ中継を観ながら涙を流して興奮したことを覚えています。

前提として、当時のアジア地区最終予選は10チームが2組に分かれ、ホーム&アウェー方式でリーグ戦を行い、各組1位が本大会出場を獲得、各組2位同士が第3代表を決定戦を行い勝者が本大会への出場権を得ることができる方式でした。フランスW杯本大会への出場権を賭けたこの第3代表決定戦で勝利した試合を「ジョホールバルの歓喜」と呼んでいます。

1 – 0で前半を折り返した日本は、後半に入ってすぐに逆転を許し苦境が続いたが後半18分に途中出場した城彰二が中田からのクロスを頭で合わせ同点に追いつきました。その後試合は膠着し延長戦に突入します。この時の延長戦はゴールデンゴール方式と呼ばれる得点が決まった時点で試合終了になる、つまり得点したチームが勝ち、という方式でした。延長戦開始から投入された岡野雅行が値千金の決勝ゴールを決め、初めてのワールドカップ本大会への出場を決めました。1954年にスイス大会の予選に参加して以来10回目の挑戦での快挙でした。この43年の積み重ねやJリーグの発足など日本サッカー界の努力・発展もあり、4年前の「ドーハの悲劇」を経験し、あるべくして本大会出場を決めたと感じます。当時の監督、スタメンはこちら↓

監督:岡田武史(加茂周更迭からの就任)

スタメン:GK川口能活 DF名良橋晃 相馬直樹 井原正巳 秋田豊 MF山口素弘 中田英寿 名波浩 北澤豪 FW中山雅史 三浦和良 サブ(途中出場):FW城彰二 呂比須ワグナー 岡野雅行

5. 稀代のスター4選手

サッカー日本代表は、この選手たち抜きには語れない!それぞれの時代、必ずその時代の代表を引っ張るスターがいます。日本サッカー界のスター選手はこちら!

  • 三浦和良(キングカズ)・・・言わずと知れた日本サッカー界のキング。(wikipedia/三浦知良
  • 中田英寿・・・1つの時代を築いた、類まれなサッカーセンスの持ち主。現在は実業家。(wikipedia/中田英寿
  • 中村俊輔・・・フリーキックの名手。ジーコからの厚い信頼により長きに渡り日本代表の中心選手であった。( wikipedia/中村俊輔
  • 本田圭佑・・・日本代表の一時代を作った、ビッグマウス「ケイスケ・ホンダ」。( wikipedia/本田圭佑

前編まとめ

前編は今までの日本代表へのリスペクトを込めて、代表監督と主要メンバー、そして日本代表を象徴する出来事など5つをご紹介しました。これだけ読めばサッカー日本代表ツウになれます!

そして、2022年カタール大会、決勝トーナメント進出を決めた日本代表の応援は、これが必須アイテム!これ着て応援しましょう📣

続きはこちら☞「後編その6からその10」

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