秋も深まってきましたがいかがお過ごしでしょうか。インフレ進行中と言われて久しいこの日本。昨年から続いている値上げラッシュもいよいよ本格化してきました。春先から食品メーカーや飲料メーカー、外食チェーンや自動車メーカーやタイヤメーカーに至るまで、様々な業種で値上げがなされました。
今までの値上げラッシュとこれからの値上げラッシュはこちらの記事をどうぞ☟
サラリーマンの給料が上がらない現状で、この値上げラッシュは庶民の家計を苦しめる大きなインパクトとなっています。しかし、この値上げラッシュはこの秋から本格化します。今回はこの値上げラッシュの理由・原因について解説したいと思います。
値上げラッシュ 理由は1つじゃない
多くのメーカーが挙げる値上げの理由、それは1つではありません。多様な要因がコストを増幅させています。ここでは2つの切り口で要因を分析してみます。1つは世界的な影響を与える事象、もう1つはモノの値段を決定する3つの要素の高騰です。
世界的な影響のある事象
- 記録的な円安
- ウクライナ情勢
3つの要素の高騰
- 人件費の上昇
- 原材料の高騰
- 物流費の高騰
まずは円安とウクライナ情勢について詳細にみていきましょう。
記録的な円安
言わずもがな、今年に入ってからの円安は食料自給率38%の我が国日本の輸入コストを大幅に増幅させています。その原材料の調達コストが最終商品の値段に添加されるのは当然のことです。
ウクライナ情勢
今年の2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、遠く離れた我々の生活にも暗い影を落としています。なぜでしょうか。もちろん戦争という愚かな行為そのものへの不安もあります。しかし、この戦争の不遇の本当の意味は、この2つです。
- 世界大3位(2020年)産油国のロシアから原油を買わない、という欧米諸国の経済措置 ☞原油価格の高騰
- 小麦生産量世界大3位のロシアと第7位のウクライナ(2019年)との戦争による小麦農地の消失 ☞小麦粉の輸入価格の高騰
- 食用油として使われるひまわり油の生産量世界1位のウクライナ、第2位のロシア ☞ひまわり油の輸入価格の高騰
悪い影響はこれだけではありませんが、我々を直撃する値上げの大きな直接の根源となっています。
次にモノの価格を決定する3つの要素をみていきましょう。
人件費の高騰
コロナ禍が落ち着き、モノの需要が増えることに対応すべく企業が人手不足を解消するために人件費を上げざるを得ない状況です。
原材料の高騰
世界的な天候不良などにより、食品の減量となる穀物や、それを飼料とする家畜の生産コストが上昇しています。ブラジルの異常気象によりコーヒー豆が獲れず、さらに中国などの新興国での需要の増加により、価格の上昇を招いています。コショウなどの香辛料も同様です。
また上記のようにロシアのウクライナへの軍事侵攻が原因で小麦粉やひまわり油の価格も上がり、これらを原材料とする様々な商品の価格が上がっています。同じく原油価格の高騰により、原油を原料とするプラスチック包材の価格が上昇し、商品の価格に反映されてしまいます。
物流費の高騰
こちらも原油価格の上昇により、ガソリンの価格が上がり、また人件費の上昇も相まって物流費がかつてないほど高騰しています。物流費のコストは当然商品価格へ添加されます。
まとめ
値上げラッシュは今年いっぱい続く模様です。我々はこの値上げラッシュと上手に向き合って行かなければなりません。値上げ前に買いだめをする、価格を維持しているスーパーのPB(プライベートブランド)を購入する、ポイントの貯まるキャッシュレス決済手段を使う、などできることをコツコツやって乗り切りましょう!最後までお読みいただきありがとうございました。
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