「悲報!マクドナルド再々々値上げ!!!」この1年間で3度目の値上げを発表した日本マクドナルド。多くの日本人を憂鬱に陥れました。
一昨年から続く値上げラッシュ、まだ落ち着く様子はみられません。食料品や飲料、酒類など生活に身近なものをはじめ、自動車や高級ブランド品など頻繁に購入しないようなものまで、ありとあらゆるモノの値段が上がり、インフレ疲れをしている人も多いのではないでしょうか。
実際、1月20日に総務省が発表した2022年12月の消費者物価指数は2020年を100とした場合に104.1(生鮮食品を除く)となり、前年同月比で4%上昇しました。これは第2次オイルショックの1981年以来41年ぶりの上昇率だそうです。
皆さんも物価高を肌で感じていると思います。最近では電気代やガス代などの光熱費の値段が高いとSNSに投稿している人も多く見かけます。そして、今年も年初から値上げラッシュ、なのです。
そう、1月6日に発表された、新年早々のビッグニュース。みんな大好きマクドナルド、1月16日から値上げです。
マクドナルド、1月16日から値上げ
年が明けて仕事がはじまってすぐの1月6日、日本マクドナルドが1月16日から全体の約8割の商品の店頭価格を10〜150円値上げすると発表しました。するとSNS界隈では悲鳴にも似たコメントが続々あげられました。
ハンバーガーはいくらに?
マックのハンバーガーは、昔80円くらいだった記憶があります。30年くらい前は、ハンバーガーを単品で2個とポテト、ドリンクで合計400円程度でお昼を済ますことができていたような。。
バーガー類単品(税込)
- ハンバーガー:150円→170円
- チーズバーガー:180円→200円
- ダブルチーズバーガー:370円→400円
- ビッグマック:410円→450円
もはやサラリーマンの味方でもない金額です。
コーヒーも値上げ
コンビニコーヒーの好敵手、「プレミアムローストコーヒー」ももちろん値上げです。Sサイズが100円という魅力的な値段でしたが、もうコーヒー1杯100円の時代ではありません。
プレミアムローストコーヒー(ホット/アイス、税込) ※Lサイズはアイスのみ
- Sサイズ:100円→120円
- Mサイズ:150円→180円
- Lサイズ→210円→250円
なかなかのインパクトです。コーヒーが100円マックにお目見えした2005年以来、消費増税でも据え置かれた価格が、今回の値上げで初めて100円ではなくなりました。
チキンナゲットも値上げ
小腹がすいた時にプラスで注文する人も多いのではないでしょうか。我が家は子どもたちの「足りない」攻撃に備え、必ず注文する「チキンマックナゲット」。どのくらい値上がりするのでしょうか??
マックチキンナゲット(税込)
- 5ピース:200円→240円
- 15ピース:590円→710円
かなりの値上げ幅、2割増です。パンチがあります。
2022年は2回の値上げ
マクドナルドは、2022年にすでに2回も値上げを実施しています。昨年の値上げは3月と9月だったので、今回1月の値上げで実に1年間で3回の値上げとなりました。去年はちょうど原油高、円安、ロシアのウクライナ侵攻で値上げラッシュが加速した年。マクドナルドも例にもれず値上げしたのね、と他の外食チェーンと同様にイヤに納得しました。しかし直近で3回目ともなると、冒頭でご紹介したようにネット上では嘆きが聞こえてきます。
なぜ値上げ?
日本マクドナルド公式サイトHPによると
原材料価格の高騰や人件費、物流費、エネルギーコストなどの上昇、および為替変動の影響を受け、
日本マクドナルド公式HPより抜粋
昨年来のコストの上昇を企業努力だけでは吸収できない、ということですね。現在の金額では利益が出ません、と。
マクドナルドのハンバーガーは物価の指数
以前からマクドナルドのハンバーガーは物価のものさし、と言われてきました。この度の値上げもそうですが、世の価格変動のトレンドが如実に反映されてきたためでしょう。それはまさに庶民(サラリーマン)の懐具合にとても大きな影響を与える、とも言えます。
20年前は値段が1/3だった?!
20年前のハンバーガー単品の値段は、なんと59円!値上がり後の値段(170円)の1/3です。金額的には3個くらいペロッと食べられそうですね。
マックのハンバーガー、衝撃の値段の推移
1971年、銀座三越に日本第1号店がオープンした時のハンバーガーの値段は80円でした。その後バブル絶頂期の1985年には230円に。日本進出時の値段からは約3倍!その後2002年に59円というコンビニで菓子パン買うより安い値段になりました。
株価は上がる?下がる?
昨年から値上げを続ける日本マクドナルド。消費者の反応とも言える株価の変動はどのようになっているのでしょうか。
値上げで客離れ?
今回の1/16からの値上げが発表された1/6の終値は、前日比75円高の5070円でした。まだまだこれからの反応は未知数ですが、投資家の方達にはおおむね好感を持って支持されたようです。
値上げは株主優待でヘッジ
日本企業の中でも個人投資家の割合が高いマクドナルドは、その株主優待も魅力的です。100株以上保有している株主に無料引換券が配布されます。値上がりしたらそれだけ優待の無料引換券のお得度が増します。
そのほかの外食チェーンの動向は?
今のところマクドナルド以外の外食チェーンが今年に入って値上げするという発表はありません。2022年の12月に「カレーハウスCoCo壱番屋」の壱番屋やロイヤルホールディングスが「天丼てんや」で一部値上げをしてからは目立った動きはありません。
しかし、マクドナルドの値上げ、そして値上げをしても客足が鈍らず、逆に売上を伸ばす結果となった際には他の外食企業も追随する可能性はあります。
考察
「低価格な高品質」に慣れてしまった日本人は、自分を含めてインフレには抵抗が強いと思います。企業の賃金が上がらない中でのこれだけの値上げラッシュが続けば、確かにそう思わざるを得ません。
しかし、デフレの経済環境下では企業の利益が出づらく、それゆえ従業員への給料も低いままです。マクドナルドだって100円でハンバーガーやコーヒーが飲めた方がいいに決まってますが、それでは日本企業は衰退の一途です。すべての日本人がこの値上げを受け入れて、企業が十分に利益を出し、巡り巡って多くの企業戦士の給料が上がる、好循環が生まれることを願って、明日のランチはマックに行こうと決めたのでした。利用頻度が少なくなっても、一回に食べる量が少なくなったとしても。
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